▼ルイス・ウェイン▼
ルイス・ウェイン (Louis Wain
6人兄妹の長兄であり、彼以外の5人は皆女の子であった。
彼女らは皆未婚のまま共に生活し生涯を終えた。
ウェインが13歳のときに妹の一人が精神病を患い療養所へと送られている。
ルイスは給与の安い教師の職を辞め、フリーの画家となることにした。
この頃のウェインの作品の多くはピーターをモデルとしている。
猫は皆4つ足で服も着ておらず、後の時代のウェインの作品を特徴づける
人間らしさは見られない。楽器を演奏する猫、紅茶を飲む猫、トランプを
楽しむ猫の他、釣り、喫煙、オペラ鑑賞と人間のすることはみな行っている。
ウェインやジョン・テニエルの作品はその代表例である。彼は100あまりの
児童書の挿絵を執筆し、新聞、専門誌、雑誌と様々な場所で作品が掲載
され好評を博した。
ウェインは動物に関係したチャリティー活動へも参加している。全国猫クラブ
(National Cat Club) においては議長として活躍していた。
猫への軽蔑観を取り除く手助けができると感じていた。そしてウェインの
行動や言動は決定的に変わってしまい、妹の一人と同じように精神病を発病
してしまう。夜には通りを彷徨い歩き、家具の配置を何度も変更し、部屋に
こもっては支離滅裂な文章を書き連ねた。
1924年になり彼の言動そして暴力に耐えきれなくなった姉妹によって、ウェインは
スプリングフィールド精神病院の貧困者用病棟に収容された。この病院には患者
たちのために心地よい庭が用意されており、そこには数匹の猫が飼育されていた。
気が向けば以前のように猫の絵に取りかかったが、その作品は原色を多用した色使い、
花を模した抽象的な幾何学模様などで構成されている。猫のスタイル、社会、
世界そのものを創造した。
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